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July 29, 2009

学期末です

大学は期末試験のシーズンです。やっと前期終了。ふぅ。後期開始までしばし授業からは解放されます。最近授業準備は小直し程度で楽になりましたが、出席管理したり、コメント付けたり、講義前にはしっかり睡眠とって10代の学生に向き合う体力を温存したりと、それなりに気を使います。

今年の夏休みは、お盆をはずして、再び宮崎です。もう何回目だろう。休日を外すと空いてるし、波良いし、あったかいし、お気に入りデスティネーションになっています。

ところで、自分の講義に寄せられる学生からのコメントに、ちょっとした変化も感じられます。以前は、もっとゆっくりしゃべってください、という意見が多かったんですが、最近ではあまり見かけません。要点だけを繰り返し強調するよう、かなり意識しているのです。これ、自分にとっては積年の課題でした。もう直んないかな、早口は、と思ってたんです。

変な話、講義する本人が講義の内容をおもしろくてしかたがないのですから、あれもこれも全部伝えたい。でもこれだとついてこれるのは頭の回転の早い人だけ。結局、大部分の人に伝わりにくいということになってしまう。だからかなり我慢して絞り込んだ結果、話の内容の分量が減り、時間に余裕ができたので早口が直ったというわけです。めでたしめでたし。

授業というのは台本作成から演出、演技にいたるまで、全部一人でやるようなものです。とてもたいへんだし、こわい。セリフに詰まっても、演出が退屈でも、評判が最低でも、責任は一人で背負うのです。10年前、新人だった頃、学生が、先生、最初の頃手が震えてたね、と言ってきました。しかしその恐怖を乗り越えれば、こんなにも創造性の発揮できる時間と空間は、そうそうあるものではないと思うようになるのです。毎週ライブを開ける幸運に恵まれるのと同じ。すばらしい経験になります。

今では特に叱らずとも、大人数の講義でも私語一つない空間を作り出せます。こんなささいなことでも、長いこと苦労しました。怒鳴ったり怒ったりすれば簡単に静かになるんじゃないかと思われるかもしれませんが、そういことをすると講義がつまんなくなるし、静かにしている学生からの信頼も薄れ、何より用意してきた台本と演出が台無しになってしまうので、イヤなのです。ではどうすればいいか?なんてことはありません、「あなたがたには去る自由があります」と宣告するだけです。上から抑えつけられて怒られるより、自由が残されていると思えることが、いいんじゃないかな、と勝手に思ってます。

それからこないだ、いつまでもしゃべってる学生たちにこう言いました。

私:「お友達としゃべりながら、お菓子食べて、ジュース飲みながら、テレビ見るような感じで受けられる講義があるんだけど、知ってる?」 

学生「???」

私:「放送大学っていうのがあって、家でテレビ見て受ける通信教育があるの。そこでも社会学の講義があるから、しゃべりながら講義受けたいなら、放送大学に行きなさい」

学生「シーン(それから私語なし)」

私としては、うるさい!と怒るのを我慢して、学生におだやかに上手く注意したと思ってたんですけど、この話を他の学生にしたら、「その方がかえって怖い」、だって。え?そうなの?

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